「ゆずむくれてる」

睨んでも効果無しってのは昔から。

「うぅ…お母さんのサンドイッチ…」
今日に限ってかのちゃんも千絵もコンビニ弁当なんだ…

「いつもは柚葉がつくってるのにね、今日は柚葉まま?」
かのちゃんが美味しそうにシャケおにぎりを頬張りながら聞いてきた

「うん、時々つくってくれるの…」

「へぇ~、めちゃいいお母さんじゃん」

「でしょ!千絵も今度会ってよ!かのちゃんも!」
お母さんが褒められたことに嬉しくて口元が緩む

「うん、楽しみにしておくね、…と言うことで一口どうぞ」
かのちゃんがおにぎりを私の前に差し出してくれた

ということで…というのはどういうことでしょうか…?

と、思いながら口を開く

「かのちゃんありがとう!」
はむっておにぎりをもらう

「美味しい…!かのちゃん大好き!」

「やばい~、嬉しすぎるよ、千絵!柚葉は天使よ!」

「じゃ、私も!はい、プレゼント!」

“プレゼント”と称してくれると言ったのはスパゲッティ