「なになに?むとーさんが鈍感って話し…?俺も混ぜて!」

隣から人がグイッと顔を私たちの輪の中に入れてきた

「そ!敬、よく分かってる…!」

あ!!!!!

「千絵!かのちゃん!もう一人いた!」

いたよ!なぎちゃんの他にも!

「うん?突然何が?」

「あ!あれだよ!宮野としか仲良くしてないって話し!」
かのちゃんがポンッと手をたたいて納得したかのような顔をしていた

「柴くん、たくさん話しかけてくるよ!」

授業中、バカな私に答え聞いてくるし!

「なに…?けい、もしかして…狙ってるの…?」

狙ってる…?獲物を狙うハンターですか?

「うーん内緒!最上ちゃん、誰に話すか分からないからね!」

もしかして秘密に狙ってるから、誰かにばれたら獲物に逃げられちゃうのか!

「柴くん!私、口硬いから協力できるよ!」
なんとか獲物を捕まえるのを協力したくて声をかける

「え………?」

「……ふっ…………」
ぽかんとする柴くんにぽかんとしていると後ろから笑いをかみ殺す声が聞こえてきた

「あ!なぎちゃん!「「宮野!」」」
3人、声が見事にハモる

凄い……!