「南哉くんと久しぶりに会えたのに~私のせいで~!」
ソファにストンと腰を下ろす

「……南哉なんて別にいいじゃん」
となりに座ったなぎちゃんのカップにはコーヒーが入っている

苦そうだな……私コーヒー苦手…



「なぎちゃん、携帯なってるよ?」
暫く、二人で本を読んだりテレビを見たりしていたらなぎちゃんの携帯が着信音を鳴らした

なのに、出る気配が全くない

「ん、いいよ出なくて」

いいの…?

「ダメだよ!出ないと!南哉くんかもしれないし」

「…分かった」

画面を見て一瞬嫌そうな顔をしたのは見逃そう…っていうか理由分からないから

「なに…うん、家にいないよ、南哉いるでしょ、よろしく………じゃ…………は!?ダメ、絶対、まじだからね」
なぎちゃんが電話を切った…

なんの会話だったんだろ……

「誰?」

「……だれでもない…ゆず、勉強教えてあげる」

勉強………?