「な~ぎちゃん!」
家に荷物を置いてなぎちゃん家のインターホンを押す

でも、勝手に扉開けちゃうんだけどね

「ゆず、なんのためにインターホン押してるの?」
家の中に入ったらなぎちゃんがいつものことを言ってきた

「何を言ってるの!人の家に入るのにインターホン押さないなんて失礼でしょ!」

「結局自分では行ってくるのにな」
苦笑しているなぎちゃんを通り越してリビングを向かう

「なーやくん!」

扉を開けたら誰もいなくて拍子抜けする

「南哉なら部屋にいるよ」

なーんだ

「あ!ゆずちゃん!」

その声は………

「南哉くん~~!久しぶり~!」

「うん、久しぶり!」

南哉くんはなぎちゃんの弟で中学生!寮のある学校なんだって!

「南哉、“ゆずちゃん”ってやめなよ」
なぎちゃんが私の横で南哉くんに文句をつけている…

「えぇ~」

「いいじゃん!南哉くんだもん!」