「ゆず、お母さん帰り9時くらいだっけ?」

「うん」

「じゃあ、また荷物置いたらうちおいで」
いつものようになぎちゃんが提案してくれる

「うん!」
ほっぺが緩むのを堪えながら頷いてスキップをしたくなる

「そういえば、今日は南哉いるけど、いいでしょ」

南哉くん……!?

「うん!久しぶりに会いたいな~」

「あわなくていいよ、なんで南哉帰ってくるんだろ…おとなしく寮にいればいいのに…」
ブツブツとなぎちゃんが嫌そうにしている

でもなんだかんだ言って仲良いくせにね~

「ゆ~ず、心の声口に出してるよ?」
耳元でなぎちゃんが声をかけてきた

「ひゃっ……」
くすぐったくて声が出てしまう

「ゆず耳弱いもんな~」

分かっててやってる…!なぎちゃんの意地悪!