昼時のお蕎麦屋さんは忙しい。

お蕎麦屋さんじゃなくとも、飲食店ならどこも忙しいだろうけど。

繁盛しているからこそそれなりに満足できるお給料を戴けているのだけど

忙しいのはどうも苦手だ。

朝から晩まで注文を聞き、そばを運ぶ。

それはそれはモノクロの時間なのだ。

店を閉め、最後の片付けをして、外に出た瞬間、世界はカラフルに戻る。

残念ながら、真っ暗な景色しかないのだけど。

今日は、そんなカラフルで真っ暗な世界に来客がいた。