理絵ちゃんと別れてから、またもはかったかのようにユウキくんからメールがきて、

あれよあれよという間に、休日に食事に行くという約束が取り付けられていた。

罪悪感を、感じたら罪になるが、感じずにはいられない。

キャベツみたいなおばあちゃんに会って以来、太一とは会っていない。
その間で、私はこんなずるいことをしている。

「恋人とのことで悩んでいるみたいだから相談にのるよ」

という何とも憎い誘いに乗っかり、きっとこのまま、素敵な働く男と付き合って、二年後には花嫁姿になっているに違いない。

私はずるい。

バス停まで歩きながら、太一の顔が浮かんでは消えて、また浮かんで、消えていった。


バス停についた時、後ろからガラガラと音が聞こえた。