綺麗に巻かれた茶色の髪に、真っ白い肌、薄ピンクの頬。

肩をすくめてほほえむと、女の私でもどきっとする。
それが理絵ちゃん。

最近よく、お呼び出しがかかる。
お箸で食べれることが魅力のカフェとやらで、ちまちまとご飯を食べてお喋りをしている。

理絵ちゃんは太一を嫌う。私にも嫌いになれと言う。
こうも頻繁に言われると、理絵ちゃんと話している間だけでも太一を嫌いに思えてくるのだ。

自分の信念の弱さにがっかりし、愛情の弱さを疑ってしまう。


理絵ちゃんの携帯電話が鳴った。派手なメロディにびっくりしてしまった。