誰かからの視線を感じて、ゆっくり現実世界に戻ると



息を切らして見つめてくる社長の姿が、、。



わたし、なんでここにいるんだっけ?





部屋が真っ暗だった、と社長に言われて自分が今どこにいるのかを思い出した。




「っ、あ、あ、そのこれは違くて」





焦って言い訳をしようとする私とは裏腹に社長は私を抱きしめた




「心配した。また居なくなったのかと思って」





やっぱり安心するな、この匂い。




それと同時に恥ずかしさも込み上げてきて



「ごごご、ごめんなさいっ!」



「材料を買ってきたから今から夜ご飯にしよう」



奈緒は先にお風呂に入ってきな、と仕事で疲れているはずなのに私を優先してくれる社長