「でもマジでキレイ
 だから追いかけてた」

(照〃)

「急いでるみたぃだね。
 終電?」

『そうなんです。
 走ったから余裕で
 着いちゃいましたけど。
 アハハ』

「俺さぁ
 ここのクラブの
 スカウトマンなんだ」


莉奈は小さな四角い
紙を渡された。

光沢のある黒い名刺。

いかにも水商売って
感じがした。