莉奈は慌てて立ち上がり

『っはい』

と返事をした。
声が裏返ってしまった。

「緊張しなくてぃぃよ。
 座って?」

『はい』

小さな声で返事をし
同じソファーに
腰を落とした。


「莉奈ちゃんはいくつ?」

『19歳です。』

「こういうとこは初めて?」

『はい』

「お酒は飲めるのかな?」

『弱いですけど
 お酒は好きです』

「あはは〜
 お酒好きなんだ!」


専務と呼ばれるおじさんが
笑ってくれたことで
莉奈の緊張は和らぎ
自然と莉奈も笑っていた。


その後もいろいろ
質問された。

好きなブランドとか
好きな芸能人とか
そんな感じの質問。

莉奈は素直に
質問に答えていった。