莉奈は声が出なかった。

おじさんの手を
払い除けることも
助けを求めることも
逃げることもできなかった。


隣ではいやらしい
顔で莉奈を見つめる
おじさんがさっきよりも
ニヤニヤしていた。


その手は
少しずつ動きだした。

莉奈の白くて細い太ももを
ゆっくりゆっくり
さすっていた。


それでも莉奈は耐えた。

いつものように
大きな声を出せばいい。

そんなことは
分かっていた。

だけど声が声にならない。


隣のおじさんは
何も抵抗しない莉奈を
見てさらに手を動かした。


そして莉奈のデニムの
ミニスカの中に
自分の手を忍び込ませた。