「だめに決まってる!」


「え。だめ?」


「いや、だって、織くんのノートの表紙だよ?!こんなへんちくりんなものが織くんのノートに描いてるのみんなに見られたら」


「自慢する」


「いや、意味わかんないよ、おかしいから!自慢できる要素一個もない!」


織くんのノートに嫌がらせのような落書きをしたやつは誰だって、学校中で犯人探しが始まってしまうに決まってる。


そんなことは絶対に……。


「ここに、白井さんの描いたステーキがあれば、授業頑張れるんだけど……」


えええーー。


そんなあからさまにしゅんとされちゃ、私がいじめているみたいじゃないか。

かっこいいのにそんな顔もできるなんてズルすぎやしませんかね!!


可愛いんだけどっっ!!