何この、字を褒められただけなのに、自分の全てを褒められた見たいな感覚。幸せだ。
ていうか……。
推しと同じ部屋で並んで座るって!この距離で!どういう世界線なのほんと!緊張してドキドキが止まらないよ……。
あんまり静かだとこの音がバレてしま……いや、あんだけ最初に気持ちの悪いファンアピールしてるんだ。
今更この音がバレたところで、である。
「あ、白井さんのそれ、」
「え、」
突然、織くんが私のノートのある一点を見つめながら言うので同じところに視線を落とすと。
「ぎゃっ!!」
そう言いながら、慌てて見えたものを思わず手で隠した。
けど……。
「ステーキ?」
遅かった……。
死にたい。