あんな豪邸を毎日掃除していたんだから、こんな小さな部屋ならあっという間に掃除ができてしまう。


なにもすることがなくなったら、ただぼけっとするだけで…。

そうしたときに、ふと秋都のことを思い出してしまう。


秋都の声が聞きたくて…。

でも、電話は迷惑かもしれないしメッセージだけでもと思うけど…。


真奈美さんの言葉が頭をよぎると、メッセージを打とうとする指が止まるのだった。