そんな俺たちの様子を…真奈美に見られたことによって、桃香との関係にヒビが入るだなんて…。

このときは、思ってもみなかった。



真奈美が遊びにきて数日後。


「…きぬゑさん。風邪薬ってあったっけ…?」

「秋都ぼっちゃま、どうかなさいましたか?体調でもお悪いので…?」

「…うん。なんか頭がぼうっとして…」


と言いかけたとき、一瞬足の力が抜けて、そのまま跪くように床に倒れた。