それに、これ以上いっしょの家にいたら、あたしは秋都のことをもっともっと好きになってしまう。

秋都が、違う人と結ばれる未来があったとしても…。


だから、その想いをここで断ち切らなくちゃいけないんだ。


…ちょうど、お父さんがこのタイミングで帰ってきてくれてよかったのかもしれない。

そのおかげで、この四季島家のメイドを辞める決心がつきそう。



あたしは、部屋へ戻ると荷物をバッグに詰め込んだ。