…それとも。


「桃香、そんな目で俺を見んな。…襲ってほしいわけ?」


桃香の両手首を捕まえると、そのままベッドに押し倒した。


この体勢…。

前にも保健室であった。


でも、今はあんなハプニングなんかじゃない。


とろんとした瞳で俺を見つめる桃香は、無防備で無抵抗。

普通の男なら、今すぐにでも手を出したくなるくらい色っぽい。


…だけど。

俺は、そのへんにいるような“普通の男”じゃねぇんだよっ。