ゴクリと水を飲み込んだのか、あいつの喉が動く。


文化祭のときみたいに、『…ちょっと、急に…なにっ!?』という抵抗も見られない。

よほど薬の効果にやられているのか、ぐったりと俺にもたれかかり、潤んだ瞳で見上げてきた。


「ありがと…、秋都」


そのセリフ…。

その上目遣い…。


マジで反則レベル。


ホテルの密室で、2人きりで。

こんな状況で、理性保つのに必死なこっちの身にもなれよな。