「安心しろ。俺はここにいるから。水持ってきてやるから、少し待ってろ」


冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、あいつのもとへ持っていく。

グラスに注ぎ、それを差し出すも、首を横に振って断られた。


「…なにか薬を飲まされたんだろ?ちょっとでも水を飲んでおいたほうがいいから」

「…でも、まだ体に力が入らなくて」


声も弱々しく、いつものあいつじゃないみたいだ。