俺は、支配人から急遽借りた部屋へ連れて行った。

いつもらならスイートルームにしか泊まらないから、ダブルベッドが1つしかない部屋は初めてだ。


無防備にもスヤスヤと眠るこいつを、ゆっくりとベッドの上へ下ろす。


「秋都ぉ…」


すると、少し目が覚めたのか、ベッドから離れようとした俺に手を伸ばしてきた。


正直、その声といい仕草といい、…かわいすぎる。