いつになく弱々しいこいつを抱きかかえると、壮亮くんを1人部屋に残して出て行った。

すると、すぐに俺の腕の中で気を失うようにして眠った。


それを見て、なんとなくわかった。

壮亮くんに、なにか薬を飲まされたのだと。


薬の知識もあるからって、それをこんなことに使うなんて…許せねぇ。

戻って一発ぶん殴ってやりたかったが、今はそんなことよりも、こいつを休ませるほうが先だ。