壮亮くんへの気持ちは一瞬にして吹っ飛び、俺の頭中はあいつのことしか考えられなくなった。



「…桃香!!」


慌ててベッドルームへ入ると、壮亮くんがあいつの上にまたがっていた。


「秋都!?どうして、この部屋にっ…!」


俺の姿を見て、ギョッとした顔を浮かべる壮亮くん。


『どうして』…って?

それは、こっちが聞きてぇよ!


俺に視線を向けている壮亮くんの隙を突いて、あいつが俺に手を伸ばした。