壮亮くんが宿泊予定の部屋を割り出すのに、そう時間はかからなかった。


フロントで支配人を呼び、『四季島』の名前を出すとすぐに教えてくれた。

そして、支配人が持っていたマスターキーを奪い取る。


本当なら、俺だってこんな横暴な真似はしたくない。

だけど、今は…一刻を争う。



着いた場所は、ロイヤルクレストピアホテルのいくつかある中のスイートルームの一室。