と指差した夏兄だったが、そのテーブルはもぬけの殻だった。


そこにあったのは、まばらに穴が空いたビンゴカードが2枚とリーチのビンゴカードが1枚。

そして、飲みかけの赤ワインとオレンジジュースだけだった。


「あれ?さっきまで、ここでビンゴしてたんだけどな〜。だってこれ、おれのビンゴカードだしっ」


気のせいかと思っていた胸騒ぎが、徐々に確信に変わる。