「じゃあ、オレは他に挨拶に行くから」

「うん、またっ」

「ああ。楽しんでくれよ!」


手を振る壮亮くんに、俺は軽く手を挙げた。


『うん、またっ』は、何気なく言った言葉だった。

それが、あんな形で“また”壮亮くんに会うことになろうとは…。



俺も、なんだかんだで父さんの付き添いで挨拶まわりをしていたら、いつの間にかパーティーは終盤。

お決まりのビンゴ大会が始まった。