明らかに、俺にだけに態度が違うあいつを遠くから睨みつけていた。

そんな俺の肩を春兄が優しく叩く。


「まあまあ、怒らないで。桃ちゃんもそういうお年頃なんだって」

「どういうお年頃なんだよっ」

「でも、秋都が桃ちゃんに対してそんなふうになるとは思ってなかったよ。…それほど、本気なんだ?」

「ああ。わりぃかよ?」

「そんなこと言ってないよ。まぁ、がんばってね」