「それに、こいつは他の女と違って、壮亮くんが手懐けるのは無理だと思うよ。…だって、こいつのご主人様は、俺だからっ」


腰が抜けて、ベッドに座り込む壮亮さんに、秋都が上から視線を落とす。


「いくら赤松製薬の息子だからって、次…桃香になにかしたら…。容赦しねぇよ?」


秋都は、壮亮さんのネクタイを荒々しくつかみ、グイッと引き寄せると、今までに見たことがないくらいの目つきで壮亮さんを睨みつける。