でも、眉がハの字に下がっていて、どこか泣き出しそうだ。


「これ、着とけ」


ドレスのファスナーを半分下ろされて、肌けた肩に気づいたのか、秋都は自分が着ていたスーツのジャケットを脱ぐと、あたしに羽織ってくれた。


「…秋都、よくも邪魔してくれたなっ。どうやってこの部屋に入れたんだ…!?鍵ならちゃんと閉めたはずっ…!」


悪事がバレ、混乱する壮亮さんの前に、秋都はあるものをチラつかせた。