「まずは、その柔かそうな唇からいただこうかな」


力づくで顔を向かされ、目の前にはニヤリと微笑む壮亮さん。

抵抗できない状態で、ゆっくりと壮亮さんの顔が近づいてくる…。


もうダメだと、目をつむった……そのとき。


「…桃香!!」


だれもいないはずの壮亮さんの部屋で、あたしの名前が呼ばれる。


目を向けると、そこにいたのは…秋都だった!


「秋都!?どうして、この部屋にっ…!」