「べつに、だれでもかんでもするわけじゃないよ?桃香ちゃんが、オレのタイプだったから。ただそれだけ」

「でも、薬を使うなんてっ…」

「だって、素直に誘っても靡いてくれないでしょ?」


そんなことのために、あたしに薬を…。


この場から逃げたくても、まだ体が重くて自由に動けない。

それに、壮亮さんが上から覆いかぶさるように倒れてきて、逃げ場なんてない。