「…そうだったんですか。ありがとうございます…」


…少しずつ思い出してきた。

確か…ビンゴの途中で、急に睡魔に襲われたんだった。


寝不足でもなかったのに、おかしいな。

それに、壮亮さんにまで迷惑をかけてしまって、申し訳ない。


「あの…、あたし…会場に戻りますっ」


体調が悪くなったことをおじさんに伝えて、早めに帰らせてもらおう。


ベッドに手をついて、やっとのことで起き上がる。