司会の人の言葉に、あたしは2枚のビンゴカードをギュッと握りしめる。


なんだか、そろそろ28が出てきそうな気がする!


…こいっ。

…こい!

こいーーーー!!!!!


本当は声に出して念じたいけど、隣に壮亮さんがいるから心の中で呟く。


〈出ました!それでは、次の番号はー…〉


こいっ、28…!!


と思ったのだけれど、なんだか耳が遠のいて…。