「壮亮さんは、どうですか?」

「オレは空いてはいるんだけど、全然っ」


壮亮さんのビンゴカードは、所々穴は空いているのに、そのすべてがリーチに繋がっていなかった。


「ねぇ、桃香ちゃん。…もし、間違ってたらごめんね?」

「…なんですか?」

「桃香ちゃんって、夏芽のことが好きなの?」


気まずそうに尋ねる壮亮さんに、あたしは思わずキョトンとしてしまった。