「…あっ。彼女から着信入ってたから、ちょっと電話してくるね〜」

「夏芽先輩、…ビンゴは!?」

「モモが代わりにしててよ」


そう言って、あたしにビンゴカードを託すと、夏芽先輩はパーティー会場から出て行ってしまった。

両手には、2枚のビンゴカード。


あたしのカードは、28の数字が出ればビンゴなのに、それがなかなか出てこないっ。

気がつけば、あちらこちらでリーチの人が手を挙げていた。