「全然、ダメです〜…」

「おれも〜」


あたしたちは、ほとんど空いていないお互いのビンゴカードを見て苦笑い。


「でも、まだ序盤だからわからないよ」


そこへ、聞き慣れない声が頭から降ってきた。

見上げると、茶髪の爽やかなお兄さん…。


…この人。

初めのほうで、ステージに立って挨拶をしていた!


確か、名前は…。


壮亮(そうすけ)くんだ〜!」