近くにいた春陽さんに声をかけたら、どうやらあの人が赤松製薬の社長さんらしい。


〈今日は、思う存分楽しんでください!〉


社長さんの挨拶が終わると、パッとシャンデリアの照明がついて、次々と料理が運ばれてきた。

普段は料理を運ぶ側だけど、今日はゆっくりと食事をする側だ。


社長さんのお言葉のままに、思う存分楽しませてもらう。


車内でおじさんが言っていた通り、前半は招待された企業の社長さんの挨拶ばかりだった。