これも、ホストクラブでお客さんをくどくときの常套句だと思ったら、真に受けずに聞き流せる。


「クリスマスツリーなんか見て喜ぶだなんて、一応お前も女だったんだな」


ふと春陽さんとは逆のほうから声が聞えて振り返ると、そこにいたのは秋都だった…!


「…あっ、あああ…秋都…!」


なぜだか、反射的に春陽さんの後ろに隠れる。


「桃ちゃん、どうしたの?また秋都に意地悪でもされた?」