「はい!ありがとうございます」


クリスマスパーティーを招待してもらてただけでもうれしかったけど、おじさんに“家族同然”と言ってもらえたことのほうが、すごくうれしかった。


「そうそう。モモは、もうおれたちの家族なんだから〜」


そんな声が、助手席から聞こえる。

夏芽先輩だ。


夏芽先輩とは、あれからは普通に接している。

べつに、告白してフラれたというわけではないから、気まずさはない。