その顔を見ていたら、冬里の言葉が嘘ではないのを物語っている。


「…でも、秋都はどうなんだよ?」


チラリと俺に視線を向ける冬里。


「もし、このままモカと夏芽が付き合ったとして、お前は後悔してねぇの?」


あいつと夏兄が、…付き合う?

そんなの…俺の知ったことか。


なんで、わざわざ俺に聞くんだよっ。


「文化祭の花火ならまだ来年もあるが、この日のこの時間だけは、もう二度と戻ってこねぇぞ」