なんだよ…俺。

あいつの告白を盛り上げるために、この花火の業務をがんばったってことかよ。


…バカバカしい。


「ちなみに、オレはさっき告った」

「…はっ!?あいつに…!?」

「ああ。フラれたけどな。やっぱり、夏芽への気持ちには勝てなかった」

「…そうか」

「でも、後悔はしてない。オレは気持ちを伝えられたから」


好きな女にフラれたというのに、冬里の表情は清々しかった。