そんな体調の不良に見舞われながらも、なんとか打ち上げ花火のセッティングが完了した。



ヒュ〜〜〜〜…、ドーンッ!!


空に大きな光の花が咲き、無事に花火を打ち上げることができて、ようやく胸を撫で下ろせた。


夜空を見上げ、俺が安堵するのも束の間…。


「いいの?お前は屋上に行かなくても」

「なんの話だよ。なんで俺が…」


冬里が突っかかってくる。