それは、この文化祭の終わりが近いことを意味していた。


ようやく、この長くて忙しかった1日が終わるとホッと胸をなで下ろしたいところだが、この最後のイベントが最も慌ただしい。

外部から委託した花火師を招いて、グラウンドで打ち上げ花火を行う。


この花火は、近隣住民からも人気で、季節外れの花火として毎年楽しみにされている。

そして、それとはまた違った意味で、この花火を楽しみにしている紅羽高校の生徒もいる。