「そ…そんな格好で愛想振りまいたからって、俺が喜ぶとでも思ってんの?早く席に案内しろよっ」


ハッとして我に返って、表情をごまかすために吐き捨てる。


…危ねぇ、危ねぇ。

自分の意に反して、俺じゃない俺が出てくるところだった。


くそっ…。

思ったよりも、コスプレ用のメイド服が似合っていて腹が立つ。


せっかく、いじめてやろうと思っていたのに。