「俺が、お前のご主人様なんだよ。俺の命令は絶対だ」


メイドの顎をクイッと人差し指で持ち上げ、催促をねだる。

それに、根負けしたのか…。


「おかえりなさいませ、ご主人様♪」


今までに見たこともないくらいのとびきりの笑顔で、メイド服のスカートの裾を指でつまんで俺を出迎えた。


その笑顔があまりにも眩しすぎて。


…不覚にも。

俺は、その姿に見惚れてしまった…。