そういえば、地味女の目が覚めたら夏兄が連絡をくれるって言っていたのに、未だに連絡がない。

地味女のことだから、今日のバイキングを食べ損ねて嘆いている様子が、容易に想像がついた。


起きたら腹も空かせているだろうし、俺は自分とは別に、地味女の分を取り分けておいた。


そして、トレイに並べると、地味女の部屋へ向かった。



地味女の部屋の前に着くと、なにやらドアの向こう側から声が聞こえた。