「夏兄!?…なんで、ここにっ」

「近くで撮影しててっ…。その途中で、モモが溺れたって聞いたから…」


それで、こうして駆けつけたわけか。


夏兄に一部始終を話すと、ひどくショックを受けていた。


「よかった、モモが無事で…」


そう言って、夏兄は地味女の手を握った。


「しばらくしたら、目を覚ますだろうって。だから、これから地味女を部屋に運ぼうとー…」