「ううんっ…。うれしい」


地味女は、満足そうな笑みを浮かべると再び気を失った。


俺は地味女を抱きかかえると、ゆっくりと立ち上がる。


「本田さん…だよね?俺が責任持って、こいつを医務室に連れて行くから、もう部屋に戻ってて大丈夫だよ」

「…お願いしてもいいの?…ありがとう」


本田さんも、地味女が溺れていると知って、きっと心臓が止まるくらい驚いたことだろう。