「いいよ、こんなの。どうせ、お風呂入って寝るだけだから」


心配そうに見つめる紗和に笑ってみせる。


「地味女は、さっさと部屋に帰って寝なさいよ」

「そうよ!ちょっと夏芽様に特別扱いされたからって、粋がっちゃって」

「そんな汚いなりで、夏芽様に近づかないでよね!」


そう吐き捨てると、3人組はバイキング会場から出て行った。


…びっくりした。

なにかと思えば、海で夏芽先輩に優しくされたことへの当てつけだった。