見上げると、あたしを見下ろす3人組の女の子たち。


「…ちょっと、地味女。ちゃんと前見て歩いてくれる?痛いじゃないっ」

「そーよ、そーよ!地味女は、部屋の隅でも歩いてたらいいのよ」

「地味女のくせに、なに出しゃばろうとしてるんだか」

「…待って!宮野さんにぶつかってきたのは、そっちでー…」

「いいの、紗和」


あたしのために反論しようとしてくれた紗和を止める。